はじめに・萱野神社とは?
萱野神社は滋賀県大津市大萱にある神社です。
JR瀬田駅を降りてすぐのところにあります。
というよりも、元々、神域だったところに瀬田駅が建設されたという経緯があるようです。
往時はもっと神域が広かったとのこと。
萱野神社のご由緒など
御祭神は開化天皇です。
いわゆる実在性が疑われている欠史八代の最後のひとりである九代目の天皇です。
九代目の天皇を祀っているので、この神社は「九帝王宮」とも呼ばれています。
開化天皇の血を引く治田連(はるたのむらじ)が淡海国造としてこの場所に居住して地域を開発したのが始まりです。
その子孫が雄略天皇の時代に先祖を偲び、神社を創建したそうです(西暦にすると400年代ではないかとされています)。
由緒どおりなら、かなり古い神社になりますね。
西暦715年、この地に干ばつが起きた際、村人たちが雨乞いをしたところ、大きな亀が現れ、雨が降った言い伝えがあります。
そのため、神社の神紋は簑亀となっています。
この地域には狼川という川が流れ、老上(おいかみ)という地名もありますが、いずれも大亀が由来だそうです。
ご利益については水関係や五穀豊穣が敢えて言うならご利益なのかもしれませんが、事績があまりわからない天皇をお祀りしていることもあり、特別何かのご利益に特化した神社ではないようです。
一族や地域の繁栄を願って、ご先祖を祀る神社ということでしょう。
境内には稲荷神社があり、天神さま菅原道真や坂上田村麻呂も祀られていました。
ということは、五穀豊穣、製鉄、学業成就、交通安全、厄除けのご利益があることになりますね。
厳島神社の御祭神、市杵島姫を祀る摂社もありました。
琵琶湖に近い場所ですから、水に関する交通安全もありそうですね。
水天宮もありました。
インドを起源とする子供を見守る神様ですね。
そのためか七五三をこの神社で行われる人も多いようでした。
水天宮とは何かについては、面白い逸話があるので、以下を参照してください。

萱野神社、境内写真など
鳥居です。
本殿へ向かっているのはこの鳥居ですが、もう1か所、駅側からの鳥居もあります。
鳥居をくぐったところです。
この日は空いていて、がらんとしていました。
写真ではわかりにくいですが、奥にJR東海道本線の線路が走っています。
奥に見えるのが本殿です。
参道が直角に曲がっている神社は怨霊を祀っているという説がありますが、この神社の場合は鉄道の開発で神域を削られているので、関係ないのかもしれません。
本殿です。
奥にうっすらと丸い鏡が見えました。
神様の依代なのでしょうか。
御祈禱を頼むと中に入れます。
摂社のひとつ、坂上田村麻呂公を祀る厄除けの神社です。
稲荷神社がありました。
最近改修されたのか綺麗な造りでした。
天満宮がありました。
学業成就を祈りましょう。
手前には当然牛がいました。
身体の悪いところを触って、牛の同じ場所に触ると病気が治ると言われています。
境内にあった石碑。
鎮座1500年を祝う記念碑であるようですが、何年に建設された石碑なのかはわかりませんでした。
滋賀県神社庁のHP
↓
萱野神社・交通アクセス
先述しましたが、JR瀬田駅を降りてすぐのところにあります。
車で行く場合は、駅を挟んで反対側に萱野神社が経営する立体駐車場があります(有料です)。
この近くにあるラーメン店はこちら

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