建部大社の御由緒など
建部(たけべ)大社は滋賀県大津市神領にある近江国一之宮とされる神社です。
有名な瀬田の唐橋の近くにあります。
祭神は有名な日本武尊命(ヤマトタケルノミコト)です。
草薙の剣を手に日本各地を平定したとされる有名な人物ですね。
武力に長けていたとされる方ですので、開運、出世、必勝、厄除けなどのご利益があるとされています。
白鳳4年(675年)天武天皇の時代に当地にて祀られるようになったとのことで、非常に古い神社でもあります。
平安時代には源頼朝が東国に流される際に立ち寄り、武運を祈願しました。
後に源氏再興に成功したので、新たに上洛する際には、御礼となる神宝などを奉納したとされています。
そのためか、武家から厚く信仰されたという神社です。
近江国一之宮でもあります
755年、孝徳天皇の御世に大己貴命(オオナムジ)が合祀され、本殿が日本武尊命、権殿が大己貴命という形で並んでいます。
大己貴命と言えば、出雲大社に祀られている大国主命と同一とされている神様です。
何か合祀される政治的な案件があったのでしょうか…
このときより近江国一之宮と定められたようです。
なお、近江国庁の遺跡が近くに残っています。
この地域には建部(たけるべ)氏という一族が治めていたようで、当社を信仰拠点としていました。
建部大社神域写真など
鳥居ですが、この左右に駐車場があります。
駐車場は結構広いですが、神社自体は住宅街の中にあるので、周辺の道はそれほど広くありません。
すれ違いができないほど狭い道というわけではありませんが。
私が訪問した際には、このような看板が何枚かあり、日本武尊命の英雄伝説が描かれていました。
神門です。
これより内が神域となります。
神域は広く、まるで庭園のような佇まいでした。
摂社、末社も多かったです。
日本武尊命の父である景行天皇も祀られていました。
本殿です。
開運厄除、必勝を祈りましょう。
願い石、ひとつ1000円。
持ち帰り、願い事を書き、朝夕に祈ると願いが叶うと言われています。
願いが叶ったら、お返しする決まりのようです。
大野神社。
栗東市にある大野神社とは別物で、元々この地域の地主神だったようです。
由来は不明とのことですが、縁結びの神として伝わっているそうです。
稲荷神社もありました。
今では濃厚の神様扱いですが、元は製鉄の神様です。
赤く塗られた鳥居は水銀(朱砂)を表しているとされています。
この地でも鉄が採れたのですかね。
建部大社、交通アクセス
JR琵琶湖線「石山駅」からバスが出ています。
石山駅から歩くのも可能ですが、30分程度かかります。
また京阪電鉄「唐橋前駅」からだと、徒歩15分程度です。
車で行く場合、大阪方面からなら名神高速「瀬田西IC」を東京・名古屋方面からなら、「瀬田東IC」を降りて、5分程度です。
先述しましたが、駐車場は広く、行事でもない限りは混まないと思われますが、住宅街の中にあるので、見逃してしまわないようご注意ください。
私の使ったカーナビは別の場所を指してしまい、住宅街の中で迷子になってしまいました……
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